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オフィスの防音方法とは?パーテーション、パネル、カーテン、ブースターではどれが良い?

「会議室の話し声が外に漏れて内容が聞こえてしまう」
「Web会議中に周囲の雑音が入ってうまく話せない」
「電話の声が気になって仕事に集中できない」
このようなオフィスの音の悩みを抱えている総務・人事担当者の方は多いのではないでしょうか。
オフィスの防音対策には、パーテーションやパネル、カーテン、防音ブースなどさまざまな方法があり、それぞれ効果や設置コスト、導入のしやすさが異なります。
「結局どれを選べばいいのかわからない」という声もよく聞かれます。
本記事では、音漏れが発生する原因や、代表的な防音アイテムであるパーテーション・パネル・カーテン・防音ブースそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
オフィスで音の問題が発生する原因
オフィスで「音が漏れる」「音が気になる」といった問題が起こる背景には、いくつかの共通した原因があります。
対策を検討する前に、まずは自社のオフィスでどの原因が該当するかを把握することが重要です。
壁や間仕切りの遮音性能不足
一般的なオフィスの間仕切り壁は、天井裏まで壁が達していない「上部が開放された造り」になっているケースが多く、隣室との間で音が伝わりやすい構造になっています。
また、石膏ボード1枚のみの薄い壁では、遮音性能が低く会話の内容まで聞き取れてしまうことがあります。
ドアや窓、床とのわずかな隙間
どれだけ壁の遮音性能が高くても、ドアの下部や窓のサッシ部分にわずかな隙間があると、そこから音が漏れてしまいます。
会議室のドアがしっかり密閉されていない、フリーアクセスフロアの床下を通じて音が伝わる、といったケースも少なくありません。
音の反響(残響)
オフィスに硬い素材(ガラス、コンクリート、金属など)が多く使われていると、音が反射・反響しやすくなります。
反響が大きい空間では、話し声だけでなく、キーボードの打鍵音や足音なども増幅されて聞こえ、結果として「うるさい」と感じやすくなります。
オープンフロアによる音の伝わりやすさ
近年主流となっているオープンフロア型のオフィスは、コミュニケーションの活性化やレイアウト変更のしやすさというメリットがある一方で、遮るものが少ないため音が伝わりやすいという課題もあります。
Web会議の音声や電話の声が周囲の従業員の集中力を妨げる、といった相談は多くの企業で聞かれます。
オフィスの防音対策で押さえておきたい4つの要素
オフィスの音の問題を解決するためには、「遮音」「吸音」「防振」「マスキング」という4つの考え方を理解しておくことが役立ちます。
それぞれ役割が異なるため、目的に応じて使い分ける、または組み合わせることが効果的です。
遮音(音を通さない)
遮音とは、音を跳ね返し、空間の外に音を伝えないようにすることです。
密度の高い素材(石膏ボード、金属、ガラスなど)を用いることで効果を発揮します。
パーテーションや防音ブースは、この遮音性能が重視されるアイテムです。
吸音(音を吸収する)
吸音とは、音を吸収して反響を抑えることです。
ウレタンフォームやフェルト、グラスウールなどの多孔質素材が用いられ、室内の残響を軽減し、聞き取りやすい環境を作ります。
吸音パネルやカーテンは主にこの吸音効果を狙ったアイテムです。
防振(振動を伝えない)
防振とは、床や壁を通じて伝わる振動を軽減することです。
空調機器やOA機器の稼働音、上下階への足音の伝達などが該当します。
防振ゴムや制振材を使うことで、構造体を通じた音の伝播を抑えられます。
マスキング(音を気にならなくする)
マスキングとは、環境音(BGMや専用のマスキング音)を流すことで、会話内容が聞き取りにくくなるようにする手法です。
完全に音を遮断するのではなく、「聞こえても内容がわからない」状態を作ることで、プライバシー確保に役立ちます。
代表的なオフィス防音アイテムの比較
ここでは、オフィスの防音対策としてよく用いられる「パーテーション」「吸音パネル」「防音カーテン」「防音ブース」の4つについて、それぞれの特徴とメリット・デメリット、おすすめの設置場所を解説します。
パーテーション(間仕切り)の特徴
パーテーションは、オフィス空間を仕切るための間仕切り家具です。
ローパーテーションからハイパーテーションまで高さのバリエーションがあり、遮音性能もガラス製・スチール製・布張りなど素材によって異なります。
メリット
- 設置・撤去が比較的、簡単でレイアウト変更に対応しやすい
- 高さや素材のバリエーションが豊富で目的に応じて選べる
- 視線を遮ることで集中力向上にもつながる
デメリット
天井まで届かないタイプの場合、上部の隙間から音が漏れやすく、完全な遮音は難しいという特性があります。
会話の内容を完全に遮断したい場合には、単体では不十分なケースもあります。
おすすめの設置場所
オープンな執務スペース内での簡易的な区切り、応接スペースと執務スペースの緩やかな区分けなどに向いています。
吸音パネルの特徴
吸音パネルは、壁面や天井に設置することで室内の音の反響を抑えるアイテムです。
ウレタンフォームやフェルト素材などが使われ、デザイン性の高い製品も増えています。
メリット
- 音の反響を抑え、会議室やオープンスペースの聞き取りやすさが向上する
- 壁掛けタイプが多く、床面積を圧迫しない
- デザイン性の高い製品も多く、オフィスの内装に馴染みやすい
デメリット
吸音パネルはあくまで「音を吸収する」アイテムであり、遮音性能は低いため、隣室への音漏れ防止効果はあまり期待できません。
反響対策としての利用が基本になります。
おすすめの設置場所
会議室、Web会議ブース、オープンスペースの壁面・天井など、音の反響が気になる場所に適しています。
防音カーテンの特徴
防音カーテンは、生地に遮音・吸音効果のある素材を使用したカーテンです。
窓や間仕切り代わりに使用することで、比較的手軽に音の問題を軽減できます。
メリット
- 設置コストが比較的安く、導入のハードルが低い
- 工事不要で後付けしやすい
- 光や視線を遮る効果もあわせて得られる
デメリット
遮音性能はパーテーションや防音ブースに比べると限定的で、大きな話し声などを完全に防ぐのは難しい傾向があります。
あくまで補助的な対策として位置づけるのが現実的です。
おすすめの設置場所
窓際の音漏れ・音入り対策、簡易的な空間の区切り、会議室の防音性を少しでも高めたい場合などに向いています。
防音ブース(ブースター)の特徴
防音ブースは、Web会議や電話対応、個人集中作業のために設計された独立型の小型空間です。
壁・天井・床すべてに遮音・吸音素材が使われており、高い防音性能を発揮します。
メリット
- 四方を囲むため、遮音性能が非常に高い
- Web会議や電話対応時の音漏れ・雑音の両方を防げる
- 工事不要で設置できる製品が多く、レイアウト変更にも対応しやすい
デメリット
他の防音アイテムと比較して導入コストが高くなりやすく、また一定の設置スペースが必要になります。
人数を収容できるタイプほど価格・設置面積ともに大きくなる点に注意が必要です。
おすすめの設置場所
Web会議が多いオープンオフィス、電話対応が多い部署、集中作業スペースが不足しているオフィスなどにおすすめです。
オフィスの防音対策を成功させるためのポイント
防音アイテムはそれぞれ得意分野が異なるため、やみくもに導入するのではなく、以下のポイントを押さえて計画的に進めることが成功の鍵となります。
優先的に対策すべき場所を見極める
まずは「どこで」「どのような音の問題が起きているか」を洗い出しましょう。
会議室からの音漏れなのか、オープンスペースの反響なのか、Web会議の雑音なのかによって、最適な対策アイテムは変わります。
従業員へのヒアリングやアンケートも有効です。
複数の対策を組み合わせる
単一のアイテムだけで全ての音の問題を解決するのは困難です。
たとえば「パーテーションで空間を区切り、吸音パネルで反響を抑える」「防音ブースを設置しつつ、周辺には吸音材を配置する」など、遮音・吸音・防振・マスキングを組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
従業員の声を聞きながら導入する
防音対策は、実際にオフィスで働く従業員の体感が重要な判断材料になります。
導入前後でアンケートを実施したり、試験的に一部エリアへ導入して効果を検証したりすることで、費用対効果の高い対策を選びやすくなります。
将来のレイアウト変更も見据えて選ぶ
事業拡大や組織変更に伴い、オフィスレイアウトは将来的に変わる可能性があります。
造作工事を伴う防音対策は変更が難しいため、パーテーションや防音ブースなど、移設・レイアウト変更がしやすいアイテムを選んでおくと、長期的なコスト削減にもつながります。
まとめ
オフィスの音の問題は、壁や間仕切りの遮音性能不足、隙間からの音漏れ、反響、オープンフロア構造など、複数の原因が絡み合って発生します。
そのため対策も「遮音」「吸音」「防振」「マスキング」という4つの視点から総合的に検討することが重要です。
パーテーションは空間の区切りとレイアウトの柔軟性、吸音パネルは反響対策、防音カーテンは手軽さ、防音ブースは高い遮音性能と、それぞれに得意分野があります。
自社オフィスの課題や予算、設置スペースを踏まえた上で、複数のアイテムを組み合わせながら、従業員が働きやすい環境づくりを進めていきましょう。
この記事を書いた人
オフィスクリエイト運営委員会
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